Obihiro Centennial City Museum

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チェㇷ゚ケㇼ(cepker)
[サケ皮の靴]

チェㇷ゚ケㇼ
チェㇷ゚ケㇼ

サケ皮の(くつ)。冬に用いられた。サケの皮をはいで()し、ぬい合わせて作る。長い(くつ)だと1足に4〜8(まい)ほどのサケ皮を用い、靴底(くつぞこ)()びれを配置してすべり止めにする。保温材(ほおんざい)として()した草を中にしき、シナノキやイラクサの繊維(せんい)()んだ靴下(くつした)をはいて着用した。軽くて丈夫(じょうぶ)であたたかく、各地で作られた。

アイヌ語用例

アイヌ語

ケㇽ オㇱケ リテンムン ア オ ワ ピㇼカ

ker oske ritenmun a o wa pirka

靴の中に柔らかい草を入れるとよい
【目黒治助・内田祐一 1995「十勝のアイヌ 文化誌 沢井トメノ媼が伝承する本別アイヌの文化2」『アイヌ文化』19, 26.】