リウカ

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十勝のアイヌ文化

自然と神がみ

北国のきびしくも豊かな自然の中でくらしていたアイヌの人びとは、動物や植物、それに山、川、火、雷、病気など自然の中にあるものを神様として考えていました。神様のことをアイヌ語で「カムイ」と呼びます。いつも幸せに生活できるのも、また災害にあうのもすべてはカムイが関わっていると考えられていました。
たとえば、シマフクロウは人間の村を守ってくれる神、ヒグマは山の神、カシワの大木は大地の神様です。火はおばあさんの姿をしていて、いつも人間の味方をしてくれる神様として大切にします。十勝を流れる十勝川や日高山脈のポロシリ、それにクマネシリの山などもみんな神様です。

イナウはヤナギやミズキという木をけずったものです。イクパスイはへらのような形をしていて、動物や植物、それに山や家などいろいろな彫刻がしています。どちらも人間がおいのりしたことばを神様のところへ伝えてくれるといわれています。

さいだんで神がみにいのりをささげているようす
イオマンテ(クマの霊送り)のようす
神がみへ祈るときに使う道具
イナウ(木幣) 神へ祈るときに使う道具
イクパスイ(へら状のもの)とトゥキ(杯) 神へ祈るときに使う道具
いろいろな神がみのすがた
アペウチフチ(火の神様) おばあさんの姿をしていると考えられています。
イソサンケカムイ(えものをおろす神) エゾフクロウ
キムンカムイ(山の神) ヒグマ
ケマコㇱネカムイ(あしの軽い神) キタキツネ
チㇷ゚タチカㇷ゚カムイ(舟を彫る神) クマゲラ
チュㇷ゚カムイ 月の神