Obihiro Centennial City Museum

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フクロウ類

コタンコㇿカムイ(シマフクロウ) 釧路市動物園
フクロ祭り 函館市中央図書館所蔵 西川北洋『明治初期アイヌ風俗絵巻』
クンネレㇰカムイ(エゾフクロウ)

シマフクロウは村を守る神として、コタンコㇿカムイ(kotankorkamuy:村を領有(りょうゆう)する神)とよばれる。また、地域(ちいき)によっては猟師(りょうし)にクマの居場所(いばしょ)を知らせると伝えられている。幼鳥(ようちょう)をつかまえるとクマと同様に、(たましい)を神の国へ送るイオマンテ(iomante:(れい)送り儀礼(ぎれい))を行なった。
エゾフクロウはクンネレㇰカムイ(kunnerekkamuy:夜鳴く神)またはイソサンケカムイ(isosankekamuy:獲物(えもの)を出す神)とよばれる。クマのとれる場所を猟師に教えたり、悪い神がいることを知らせるために鳴くとされる。

アイヌ語用例

アイヌ語

ペウレㇷ゚ チコイキㇷ゚ ニオㇽポㇰ シケ オチュ

pewrep cikoykip niorpok sike ociw

(エゾフクロウの鳴き声)
仔グマだよ、獲物だよ、ひかがみに荷物がつかえる(ほど獲物が()れる)よ。