Obihiro Centennial City Museum

29

生から死まで

シンタ(ゆりかご)

子どもが生まれると、ある程度(ていど)成長してから、その子の特徴(とくちょう)に合わせて名前をつけた。13(さい)前後になると、男子は儀式(ぎしき)への参加、()りや漁の手伝いなどができるようになり、女子は守り(ひも)をつけ、入れ(ずみ)をするなど大人になる準備(じゅんび)がはじまった。17(さい)前後になると一人前の大人としてみとめられ、結婚(けっこん)(ゆる)されるようになった。人間がその一生を終えると、死装束(しにしょうぞく)を着せて埋葬(まいそう)し、墓標(ぼひょう)を立てた。そのとき、(たましい)があの世へ行ってもこの世と同じように生活できるよう、生活用具を一緒(いっしょ)(ほうむ)った。