Obihiro Centennial City Museum

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アペパスイ(apepasuy)とアペキラウ(Apekiraw)
[火箸と灰ならし]

アペパスイ(左)とアペキラウ(右)

火ばしと(はい)ならし。()(まき)(はい)を整えるのに用いた。炉の火はアペウチフチ(apeucihuci)とよばれる火の神で、人間の生活を見守り、他のカムイ(kamuy:神)と人間を仲立ちする。そのため、アイヌ民族は年中火を消さず、()の中をきれいに整えた。

アイヌ語用例

アイヌ語

ウナ アナㇰ アペフチ シニ ヒ ネ。

una anak apehuci sini hi ne.

灰は火の神が休む場所です。
【本別・沢井トメノ氏『アイヌ語十勝方言会話小辞典』 p. 35】